ギラン・バレー症候群の25年ぶり新治療へ
2018年05月01日
皆さんはギラン・バレー症候群という病名を聞いたことがあるでしょうか?ギラン・バレー症候群とは、急な発熱の後に体に力が入らなくなる難病です。
ギラン・バレー症候群は、カンピロバクターやマイコプラズマ感染後に発症することが多く、発熱が治っても医師から注意を促されるケースが多くあります。
ーエクリズマブを活用した治療ー
この難病に対する新治療が何と25年ぶりに成果を上げようとしています。現在の治療では、免疫グロブリンを投与していたのですが、それに加えて新薬を投与すると免疫グロブリン治療単体よりも麻痺の改善傾向が認められたということです。
ギラン・バレー症候群は多かれ少なかれ、体に麻痺が残ってしまいます。また、末梢神経へのダメージからシビレなどの異常感覚を伴うこともあり、社会復帰に大きく影響することがあります。
この新治療は、治験が始まったばかりですので、実際に臨床現場で用いられるまでには数年かかると思われますが、麻痺などの後遺症が少しでも軽減できることに期待が高まりますね。
ー生モノ、食中毒に気をつけて予防するー
ギラン・バレー症候群の予防としては、食中毒に注意することや風邪を引かないように免疫力を高めておくということが大切になってきます。
先にも書いたように、ギラン・バレー症候群はカンピロバクターなどに感染後、発熱に伴って発症します。
これから暖かくなってくる時期ですので、生モノを食べる際には注意をして下さいね。