全国で広がる保険外サービス(生活支援/リハビリ)の流れ
東京では混合介護のモデル事業が始まろうとしています。西日本新聞では、保険外サービスで生活支援を行っている事業所を紹介しています。徐々に拡がりつつある保険外サービスとは一体どういうものなのでしょうか?
西日本新聞では、介護保険外サービスを実施している事業所を紹介しています。この事業所では、介護認定が下りず、介護保険が利用できない方に対してサービス提供を行っているようです。
ー拡がる保険外サービスへのニーズー
介護保険を利用することができれば、ヘルパーを利用することができますが、認定が下りないと介護保険を利用することができません。足が痛い、腰が痛いなど様々な理由で生活に困難さを抱えた方は一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
冒頭でも書きましたが、介護保険と介護保険外サービスを併用するモデル事業が東京で始まります。そもそも、介護保険は限度額が決められており、以前から保険外でのサービス利用を必要とされる方も多く存在していたのです。
しかし、そう言った保険外でのサービス提供を行っている事業所自体が少なく、サービスを利用することができなかったのです。
ー保険外サービスは儲からないー
なぜ保険外でのサービスが拡がっていないかというと、正直儲からないからです。介護保険の場合、保険が利用できれば、利用者負担は1割~2割ですし、仕事の紹介もケアマネから自然と入ってきます。
一方で、保険外サービスは利用者本人の実費になるため、高い金額設定では利用者が集まらず、安い金額設定では被雇用者に対して給料を払うことができなくなってしまうというジレンマがあるのです。
西日本新聞の取材を受けている事業所では、1年間で1000万もの赤字を出している程です。
ー先進的な福岡市の取り組みー
福岡市では、保険外サービス情報提供サイト「ケアインフォ」というサイトを立ち上げ、保険外サービスを提供している事業所を紹介しています。市がこのような取り組みを行っているということに驚きましたが、やはり一定以上のニーズがあるということでしょう。逆に言うと、保険では対応しきれない状況にもきているということが言えるのではないでしょうか。是非、北九州でも行って頂きたい取り組みですね。
ー保険外での生活支援始めますー
散々、保険外サービスは儲からないということを言ってきましたが、当社でも保険外での生活支援を始めます。今までは自費リハビリのみの設定でしたが、買い物代行や掃除などのお手伝いを行います。詳しくは、当社の自費リハビリ/生活支援ページをご参照頂ければと思います。
ーなぜ儲からない保険外サービスを行うかー
それは、簡単なことです。そこに困っている人がいるからです。仕事って、お金を稼ぐことも大事ですが、それ以上に大切なこともたくさんあります。儲けようと思えば、保険内でガンガン訪問する方が簡単に稼げますが、僕たちの仕事はそれだけじゃダメなんです。医療/介護の現場は本当に大変な思いをすることがありますが、利用者さんの生活が良くなった時の喜びは本当に大きなものです。
ただし、会社を潰してしまうわけにはいかないので、しっかりと黒が出る事業と赤が出る事業を分けて考えながら経営判断していかなければいけませんけど…
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